VancouverのほほんJournal: "SCHOOL DAYS WITH A PIG"

Wednesday, April 14, 2010

"SCHOOL DAYS WITH A PIG"

今日、"SCHOOL DAYS WITH A PIG"という映画を観てきました。
実はこれ、日本の映画なのです。邦題は、「ブタがいた教室」です。日本では2008年に上映されたようです。

バンクーバーでは、毎年"Vancouver International Film Festival"という国際映画祭が開催されているのですが、現在(4月9日~16日)は、"Reel 2 Real International Film Festival for Youth"といって、子供のための国際映画祭が開催されています。
世界各国からの映画が上映されるのですが、その中に日本の映画を発見しました。しかも、映画のあらすじを読んでみると非常に興味深い内容だったのでこれはどうしても観たいということで、朝10時からという、映画にしてはちょっと早いんでないかいという時間も気にせず彼を引きずり行ってきたのが、このブタの映画です。

どんな内容かと言いますと・・・・
妻夫木くん演じる新米教師の星先生は、教室に1匹の子豚を連れてきて、「これから1年間みんなでこのブタを育てて、最後に食べよう」と提案します。生き物と食との関わりを子供たちにしっかり学んでもらおうという、びっくり仰天な試みです。子供たちはブタの世話をし、月日が経つにつれ愛着がわき、いつしか「食べたくない、食べれない」という生徒が・・・・最後に子供たちと星先生はそのブタをどうするのか。
といったお話です。ちなみにこの映画は実話をもとに作られたものです。

平日(火曜)の10時なんかに観に来る人なんているのかなぁと思ってチケットを買ったら、
「小学校の生徒たちが観に来るからちょっと賑やかになるかもしれないわ」
と、チケット売り場のお姉さん。
えっ、と思ってる間もなく、ぞろぞろ~と小学生たちがやってくるではありませんか。小学生の団体にさきこされつつも、なんとか席を確保。ホッと安心したのもつかの間。先生の、
「Another schoolも来るから~」
という言葉が耳に。へっ!?と思っていると、そのAnother schoolの子供たちがまたぞろぞろ。ひえ~っと思っている間もなく、更なるAnother schoolの子供たちが。。。。
私と彼は、ちょうど真ん中くらいの席に座っていたのですが、それ以外全員小学生と先生で埋まった映画館。
最初私たちの横に一般人らしき人がいたのですが、異様な雰囲気を察知し、2階席へと移動した模様。しかし今更2階へ行ったところで席が空いているかも怪しいので、そのまま留まることに。

映画が始まるまでの間、手持ち無沙汰の子供たちを鎮めようと先生は、
「ほら、スケッチできるものがたくさんあるよ!ライトや、カーテンや・・・・」
ライトやカーテンのスケッチねぇ・・・・

そうこうしているうちに始まりました。映画中騒いだら許さんっ!(何もできないけど)と思ってたけど、みんな比較的大人しく観てた気がします。ただ・・・・
日本語の映画なので、もちろん英語の字幕がはいるのですが、更に更に、不必要なことにいやご丁寧に?英語のサブタイトルを誰かが読んでくれるという日本人の私には非常に邪魔くさいサービスが。決してふき替えではありません。一人の朗読者が字幕を読んでくれるのです。おかげさまで日本語が聞き取りにくいことこの上なし。それでも我慢し、時に涙し、そして終盤、それは起こりました。卒業式で子供たちが歌を歌うシーンで。なんとなんと朗読者が一緒に歌い始めるではないですか!しかもあまり上手とは言い難い。まぁ、歌詞の内容も理解してもらいたいという意向なのかと思っていたのですが、途中から、
"Hi, everybody!!"(「さぁみんなも一緒に!」)
と・・・・けれど誰も歌わず・・・・

そして映画終了後、なぜかQ&Aの時間に。さすがに場違いすぎるので、帰ることに。でもカナダの小学生がどんなものなのかちょっと見てみたい気もしたので、ドアを出かけたところでストップして見てみることに。みんなものすごく積極的に手を挙げて質問しているのに驚きました。そして帰ろうかと思った時、小学生が私のもとへと走ってきて、
「すみません。トイレはどこですか?」
・・・・
スタッフと間違われました。

そんなこんなで、普通に映画館で観るのとは少し違った雰囲気でしたが、やはり観に行って良かったです。この映画は子供向け映画という位置づけでなく、全ての人に観てもらいたい映画ではないかと思います。
DVDもでていると思いますので、興味がある方は是非ご覧ください。

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